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入国制限のピンチをチャンスに変えろ!

数々の困難が降りかかる中、
それでも前に進み続けられた理由

2019年12月初旬に中国で第一例目の感染者が報告されたのち、あっという間に世界中に拡がり猛威を振るった、新型コロナウイルス感染症。それは2018年の事業部立ち上げ以来、順調に成長していた海外IT人材事業にも大きな影響を及ぼしました。
ロックダウン、入国制限、採用イベントの中止、大学側の卒業スケジュール変更……。想定外の様々な困難が降りかかる中、海外IT人材事業を推進するダイバーシティ事業部はどのようにそれを受け止め、乗り越えていったのでしょうか。
ダイバーシティ事業部でコンサルティング営業として活躍するJリーダーとCさんに話を聞きました。

※この記事は2022年1月26日現在の情報をもとに執筆しました。

インドの優秀なIT人材と
IT人材不足に悩む日本企業を
マッチング。

――ダイバーシティ事業部(以下DS)では、インドの優秀なIT人材と、IT人材不足に悩む日本企業とをマッチングする、人材紹介事業を行っているんですよね。

J:「はい。世界三大IT都市と評されるインド・ベンガルールにある上位ランクの工科系大学など、20以上の大学と連携して就職支援を行っています」

C:「インド現地の大学内に、日本初のジャパンキャリアセンターを開設していて。今まで日本企業が出会う機会のなかった優秀なIT人材と出会える場所を提供してるんです」

J:「さらに、単純な人材紹介だけでなく、Zenkenが長年培ってきた語学教育事業の豊富なノウハウを活かし、IT人材に対してビジネス日本語&文化教育も行っています。日本企業に入社した際、スムーズにコミュニケーションが取れるように。人材紹介、日本語教育の他にも、入社前後の受け入れサポートや定着フォローまで一気通貫で提供しているんですが、ここまで手厚いサービスを提供できるのはうちしかない!って自負してます(笑)」

入国制限、集合型レッスンの中止、
学生の卒業延期……ピンチが山積み!

――コロナ禍の影響で事業部にとってピンチとなったことはどんなことでしたか?

C:「学生が日本に入国できない!日本企業のお客様もインドに入国できない!」

J:「まずはそれでしたね。日本への入国制限は2020年の2月頃から始まりましたし、3月にはインドでロックダウンが発出されました。なのでせっかく日本企業から内定が出ていても、学生が日本に来れなかったんです。

それに、私たちもインドに入国することができなくなったので、これまでインド現地で開催していた採用イベントも出来なくなって。日本企業のお客様と学生が直接会って面接する、という大事な機会を提供できなくなってしまいました」

C:「あとは日本語教育をどう行うか。それまでは現地大学の教室に生徒を集めて一斉にレッスンしていたんですけど、それはNGなので、オンライン教育の準備を大急ぎで進めて」

J:「突然過ぎて、オンライン用の教材も、どう教えるかの仕組みも無くってね。あれは焦りましたよね」

C:「その上さらに、大学のスケジュールが変更になり、学生の卒業時期が半年くらい延期になったんです。それで入社までの日本語教育のスケジュールを大幅に組みなおさないといけなくなったのも大変でした」

どうしようもない状況もあったけど、
立ち止まるわけにはいかないから。

J:「営業視点でピンチだなと思ったのは、お客様のもとへ直接アポに行けなくなったこと。最初の頃は、オンラインで受注できるイメージが湧かなくて困りました」

C:「新規や見込みのお客様と出会う展示会などもなくなってしまいましたしね」

J:「さらに入国制限期間も長引いてくると、お客様も“採用は入国できるようになったら考えるよ”ってお考えになってしまうし……」

C:「学生側の方も不安が膨らんでいって、内定辞退に繋がってしまったり。私たちDSは企業と学生のあいだに立って必死でサポートしているんですけど、誰が悪いとかではなく、時々どうにもしようがない状況もあって。それが本当につらかったです」

J:「でも立ち止まっているわけにいかないから。これまでリアルでしかやったことがなかった採用イベントだけど、オンラインでやってみようって話になって。でも上手くいくかわからなかったし、企業も参加していただけるか自信がなかった。それで“座談会”を始めたんです」

“オンラインでもできるじゃん!”
自信に繋がった2つの取り組み。

――インド人学生と日本企業のオンライン座談会?

C:「そうです。企業には無料で参加していただいて、座談会イベントを2時間。企業に“オンラインでも面接出来る”って体感してもらうことや、インドの学生がどんな雰囲気や性格なのか感じてもらいたいっていう狙いでした。結果的にこれがとても良いきっかけになって、その後のオンライン採用イベントの実施に繋がっていったんです」

J:「もうひとつ大きな成功体験と気づきに繋がったのが、DS主催のシンポジウム。もともとは会場を借りてリアルイベントとして行う予定で準備を進めていました。でもコロナ感染の深刻化を受けて、直前でオンライン開催への変更に踏み切って。結果、1,400名を超えるお申込みをいただいたんです。当初予定していた会場は200名規模。なんと7倍の集客!」

C:「シンポジウムや座談会を経験して“オンラインでもできるじゃん!”ってポジティブな空気になって行ったんですよね」

J:「そう。それでオンライン採用イベントを始めてみると、メリットもたくさんあったんです。例えば、これまではインド現地に行き、直接学生に会える企業担当者の人数は限られていたけれど、オンラインなら1次面接で現場メンバー、2次面接で役員……という風に、たくさんの社員の目を通して採用を検討していただける」

C:「それはありますね!他にも、企業にマッチする人材を集めるときに、いろいろな大学の学生が混ざった母集団を作れることもオンラインのメリットですよね。私たちは“プールキャンパス”と呼んでるんですけど。これまでの“オンキャンパス”は、大学を一日貸切って開催する代わりに、その大学の学生しか参加できなかったから」

トップ二人が、
この事業価値を心から信じてる。
それを見てみんなも
私も信じよう、大丈夫だって。

事業部内で、数えきれないくらい
たくさんのPDCAが回っていた。

J:「座談会は、インドオフィスのAリーダーやAさんの発案。いま注力しているバーチャルキャリアセンタープロジェクトは、Aリーダーと東京オフィスのKさんが推進してくれています。他にもプールキャンパス、シンポジウム、サブスク採用……。いつの間にか、DSの中では数えきれないくらいたくさんのPDCAが回ってました。“コロナ禍でできないことをどうにか改善しなくちゃ”という雰囲気ではなく“オンラインだからこそ出来ることを探そう!それを付加価値にしていこう!”というマインドが根幹にあって。その大元はやっぱり、DSを引っ張るK部長とTシニアマネージャーの力」

C:「二人とも、いつだってこの事業の先にあるビジョンを見つめてる。だから絶対にくじけないし諦めない。正直コロナ禍で、私は何度も“もうダメだ”って心の中で叫びました。たぶんチームのみんなもそうだったと思うんですよ。でもトップの二人が、自分たちが手掛けるこの事業の価値を心から信じて、走るのをやめない。それを見ていると、チームのみんなも“私も信じよう、大丈夫だ”って」

J:「K部長の口癖は“ピンチはチャンスだ!”だから(笑)」

C:「ね。だから全員で向かっていけた。一人だけ諦めるわけにいかない!って奮起させてくれるチームなんです」

日本企業が世界中の
優秀な人材を採用できるよう、
力をつけたい。

――現場メンバーとして叶えていきたいビジョンを教えてください。

C:「商材を増やしていきたいです。今開発中のマッチングプラットフォームもそうですし、今は新卒人材がメインですけど、これまでの人材データベースで蓄積されてきた中途人材や第二新卒などの人材も、今後はマッチングしていきたいですね」

J:「ゆくゆくはインドに限らず、日本企業が世界中から優秀な人材を採用できるようにしたいっていうのが私たちのビジョン。だから、いろんな角度から企業の人事戦略に貢献できるような商材を用意して、総合的なサポートができる事業部に成長していきたいなと思ってます。
そのためには、営業メンバーは営業力だけでなく、人事コンサルティングができる力を養っていかないといけないし、CSもカスタマーサポートではなく、カスタマーサクセス……お客様の採用を成功へと導く力をもっと身に着けていかないといけない。インターナショナルチームも、日本企業に求められる人材を“育成しつつ集める”方法を考えたりね。
ここ数年で、DSが企業や社会から求められていることがだんだん見えてきたので、今後はそこにさらに価値をつけたサービス提供をしていきたいって思ってます」

C:「宣言しちゃいましたね(笑)」

J:「言ったからにはやらなきゃですね!(笑)」

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